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第4回 理事 菊地 唯夫

現代の日本そして世界は大きな転換期を迎えていると言えます。日本では本格的な人口減少社会を迎え、如何に持続的な社会を構築していくのか?グローバルに見ても無限を前提としていたグローバル資本主義が食料、環境などの有限性に直面し、如何にこの課題を解決していくのか?いずれも過去の延長線上に答えがないことは明らかです。これからの経済社会を先導するリーダー・幹部人財は、歴史から学ぶだけではなく、自らが新しい時代を創造する強い意志と周りを巻き込み変革を進めるための共感力を備える必要があると考えます。

そのために産業界や教育界は、これまでの個別企業・業界にとっての最適解を生み出す人財を育成するだけではなく、より広い視野で社会経済全体の最適解を見出し、そして変革をリードする人財を育成していく必要があると考えます。

このような人財を育成していくためには、従来の縦割りの枠組みではなく、より高い視座で産業界・教育界を巻き込んだ横連携、そしてその改革の実行が不可欠と考えます。当機構の役割はまさしくそこにあると考えます。現代はデジタル化が進んだことで、様々なプラットフォームが課題解決を先導する時代だと考えます。当機構は人財育成組織のプラットフォームとして、従来組織では解決できない課題に対してソリューションを提供する組織として大きな期待を抱いております。

私は、ロイヤルホールディングスの経営者、そして京都大学経営管理大学院の特別教授として産業界と教育界ともに経験させていただく機会をいただいており、当機構への参画で自らも学びつつ、微力ながら発信をしていきたいと考えます。

理事 菊地 唯夫
ロイヤルホールディングス
代表取締役会長
京都大学経営管理大学院 特別教授